ジパングとは?
ジパングは1995年にニューヨーク在住の日本人仲間が立ち上げた非営利の市民グループです。当初は「日米文化、日米関係を軸に異質な文化間の実り豊かなダイアローグを模索する」ことを目的にニュースレターの発行、講演会、ディスカッションの会の開催などを行ないました。活動のハイライトは、1998年に行った日米語バイリンガル本「笑われる日本人:ニューヨーク・タイムズが描く不可思議な日本(Japan Made in USA)」の出版でした。ニューヨークタイムズ紙の日本報道を批判的に分析し、日米の学者やジャーナリストのご意見をうかがい、日米両国の政治と社会・文化のせめぎあいの中で機能するメディアの実態と功罪を探り、大きな反響を得ました。その後、メンバー半数のニューヨークからの移動などに伴い、現在は、スカイプやFACEBOOK、メーリングリストを駆使して、ニューヨークと日本をつないで活動を続けています。
なぜ多文化共生フォーラムなのか?
さまざまな人種や民族、文化の人たちが共に暮らすニューヨークに生きる日本人として日々、学ぶことは、多文化の共生を成功させることの重要さです。そしてまた、日本がグローバル化のさなかで生き残りをかけて外国人との豊かな共生のあり方を探す必要を迫られていることもますますはっきりしているように思えます。多文化共生は、政治・経済・文化のさまざまな要素が関わり、また生活のすべての場面に影響を与える可能性も多いので、大変複雑です。ですから、考えるヒントや行動に役立つ情報を分かち合うことは大変重要です。けれども、それにとどまらず、たくさんの人たちの経験や分析をすり合せて問題点を浮き彫りにし解決策を見つけ、未来に向けて目標を練り上げていくビジョン作りの作業も緊急かつ不可欠です。
ジパングでは、「多文化共生フォーラム」を豊かな多文化共生を求める人たちの意見交換の場として育てていきたいと願っています。インターネットによるコミュニケーションにはもちろん多くの限界がありますが、思わぬ人と直につながるというすばらしい利点もあります。「多文化共生・ジパング通信」ではジパングの活動を報告すると共に、ビジョン作りに向けて問題提起も行っていきたいと思います。「多文化共生フォーラム@ジパング」へのご投稿やコメントなど、皆様の積極的なご参加を期待しています。
FACEBOOKの「多文化共生フォーラム」、ツイッターのmulculforumとあわせてご利用ください。
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